星と森国際短歌大会披講式について
入賞歌を披講する披講式は毎年5月〜6月のいづれの日に行なわれます。披講式では一般的な司会者役はなく、役柄の動作が連続していきます。全員が席に着くと、披講する披講者が入場し、それぞれの位置につきます。披講者のひとりが「星と森の心にて(その年の歌題)を詠める歌」との発声に続き、まず英語部門から3首が歌われます。英部門披講者と入賞者は黙って席を立ち、披講が開始されます。その際、入賞者は披講者の方を見るのではなく、会場正面に置かれた松に体と目線を向けます。正面松こそが、披講式のシンボルにあたる、「星と森の心」をあらわしているからです。それは自然と文化を愛する心とでも言えるでしょうか。こうして3首の英短歌の披講を終えたら、英短歌の披講者は披講席から退きます。これは、用が済んだ者はその席(役)に恋々とせずすみやかに退く、という日本の美のありようを示しています。
次に日本語部門の開始を知らせる発声が「大和言葉にて詠める歌」と続き、短歌3首が披講されます。大賞歌だけは2回披講されます。(星と森国際短歌大会で用いる披講符は、日本に原存する最古の披講符で、室町時代に作曲されたものです。)こうして英短歌3首、和歌3首の合計六首が披講されて披講式を終了します。中に唯ひとり一切発声をしない世話人がいますが、その存在によって一連の動作は進行し、最後に披講符(入賞歌)を松の机に返して披講式は終了します。
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入賞作品を聞くことができます。
第二回 星と森 国際短歌大会 入賞作品
〈日本語部門〉 星と森大賞 京都府 高木天二
たたかひの ときれしあいま いくさひと
われを照らせし おきなはの月 |
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第三回 星と森 国際短歌大会 入賞作品
〈英語部門〉 星と森副賞 カナダ ウィノーナ・ルイス・ベーカー
Strong winds from the sea
have blown these white gulls inland
to this old graveyard
they cry among the headstones
as if serching for your name.
〈日本語訳〉
海からの強い風に内陸の古い墓場まで吹きつけられた
数羽の白い鴎が貴方の名前を探すかのように、
墓石の中を鳴き乍ら飛びまわっている。 |
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