第三回 星と森 国際短歌大会 入賞作品

日本語部門

星と森大賞
(岐阜県 神戸 薫
コスモスの 花明かりする 南窓 風しみじみと 娘の婚約す



星と森副賞
(埼玉県 内池 三郎)
身に近く やにはに蝉の 来鳴きけり 秋風ぞ吹く この夕かげに



星と森副賞
(東京都 金谷 博)
地に低く 風遊ぶらし この夕べ 蚊屋吊草の 穂のそよぎをり




英語部門

星と森大賞
(選考の結果、星と森大賞の該当歌はなしとなりました。)



星と森副賞
(カナダ ウィノーナ・ルイス・ベーカー)
STRONG WINDS FROM THE SEA
HAVE BLOWN THESE WHITE GULLS INLAND
TO THIS OLD GRAVEYARD
THEY CRY AMONG THE HEADSTONES
AS IF SERCHING FOR YOUR NAME
[海からの強い風に内陸の古い墓場まで吹きつけられた数羽の白い鴎が
貴方の名前を探すかのように、
墓石の中を鳴き乍ら飛びまわっている。]




星と森副賞
(米国 エド・シャラペ)
At your departure
the Santa Ana arrived
bringing bright moonlight.
Like your whispers in the wind,
my tears will be forgotten.
[貴方が去って行く折、あの伝説的なサンタアナ風がやってきて、
夜は月の光もさやかに輝いた。
風の中の貴方の囁やきのように、私の涙も忘れ去られることでしょう。]




星と森副賞
(兵庫県 安井 康子)
in the smooth sun light
falling upon the slight winds
the fine yellow leaves
all around Rodin's Thinker
brushing his eternal thought
[静かな秋の日、かすかに吹く風に黄色に染まった木の葉が、
ロダンの手になる「考える人」のブロンズ像に、舞い落ちている光景。]




特別賞
(米国 イボンヌ・ハーデンブルック)
nothing but the wind
creaking empty rocking chairs
on the veranda
my heart remembers nothing
but the echo of your voice
[ベランダの空っぽの揺り椅子が、風に吹かれるだけできしんでいる。私の心は、
そのきしむ音によって、在りし日の貴方の声のひびきを思い出している。]



以上 邦訳文責 起本 操
 選考の結果、学生賞の該当歌はなしとなりました。

平成13年6月10日(日)

〈選 者〉
〈主催者〉
ジェームズ カーカップ/星と森審査部
伊藤 一夫
             

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